やったことない人の誤解
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誤解その1:高く飛ぶと危険?
パラグライダーをやったことの無い人から、良く受ける質問です。 「えーっ、2000mも上がるの、それって危なくないですか?」
いーえ、そんなことありません。 高く飛んでいれば何かあったときの対処する時間がタップリあります。それに緊急パラシュート(予備パラシュート)が開く余裕もあります。 乱気流に巻かれて吸い上げられた例外的な場合を除いて、殆どの場合、高く飛んでいる方が安全なことが多いです。 人間は数mの高さから落ちただけでも、打ち所が悪ければ死んでしまいます。 パラグライダーの危険性が高まるのは、実は着陸直前の低い高度です。
誤解その2:紐が切れたら落ちちゃうよね?
私も初心者のとき、一番心配していたのが紐(ラインやライザー)が切れることでした。 これまでの経験で、ラインやライザーが切れて墜落した、という話を日本では聞いたことがありません。 普通のパラグライダーに乗って、普通にフライトしているときは、まず大丈夫と思って良さそうです。
1990年代の後半に、パラグライダーの性能を上げるため、ラインの太さがどんどん細くなったことがあります。 このとき例外的な事故が起きました。「極細のライン」を使った競技用のパラグライダーが連続して墜落して、大きく話題になりました。 この事故が起きたとき、パイロットは、「翼端つぶしをやりながらスパイラルをやっていた」、そうです。 翼端つぶしをやることで実質的に体重を支えるラインの本数が減ります。 このときにスパイラルで強いGがラインにかかり、切断に至ったようです。
複数の事故が起こったようですが、すくなくとも一人は、この事故が原因で亡くなってしまったと記憶しています。 (国外の事故でした。)
一つ勉強になったのは、「ラインが切れるときは全部切れる」ということです。 私は数本がプチプチと切れて、それでバランスが悪くなるのかと想像していました。 実際には一本が切れると、残りのラインにかかる力が増えて、さらにライン切れが起こり、すると残ったラインにかかる力がもっと強くなってまた別のラインが切断。。。。ということが瞬時におこるのだろうと想像しています。
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20年以上もパラグライダーをやってきて、「一番危ない」、と思うのが、「ホットエアーシンドローム」です
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