レッグベルト閉め忘れ
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ハーネスに着いているベルトは、大きくわけて2種類あります。 胸のベルトと、2本のレッグベルトです。 このうち太もものところを締める、「レッグベルト」を閉め忘れると死亡事故になります。ものすごく重要です。
ハーネスを身につけるとき、「レッグベルト」を閉め忘れるなんてあり得ない、と思うでしょう。 ところがどっこい、落とし穴があるのです。 一番あり得るパターンが、テイクオフを試みて失敗する、「スタチン」をやってしまったときです。 スタチンすると、テイクオフエリアの下の方から歩いて上がってくることになります。このときハーネスががっちりと体に食い込むと歩きづらいので、レッグベルトを外してしまうのです。 そしてテイクオフまで戻ったとき、友人が手伝ってくれてキャノピーを広げ直してくれることもあります。 そうすると、「早く飛び出さないと、みんなに迷惑をかける」と考えたりして、どうしてもチェックを怠りがちになります。 そしてレッグベルトを締め忘れたまま、飛び出してしまうのです。
10年以上前にヨーロッパで事故が相次ぎ、その後日本でも死亡事故になってしまいました。今ではハーネスが改良されて、レッグベルトを忘れるとテイクオフできないように、構造的に改良されています。 それでもまだ、この事故が起きることがあるようです。
もしも万が一、レッグベルトを忘れてテイクオフしてしまった場合、対策はひとつしかありません。 とにかくできるだけ早くランディングする。。。ことです。フリーフォールで落ちてしまうリスクを考えると、ツリーランディングでも構わないでしょう。
レッグベルトを忘れても、飛び出せてしまうところが問題です。 このとき体を支えているのは、脇の下に食い込むハーネスの胸ベルトになります。 このまましばらく飛行できるのですが、やがて腕がしびれてきます、そして「スポン」と、体がハーネスから抜け落ちてしまうのです。
こうなると体とハーネスが切り離されて、フリーフォールで落ちていくことになります。緊急パラシュートはハーネスに着いているので、もちろん全く役に立ちません。
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ツリーランディングの危険
木ノ上に降りてしまうことを、「ツリー」とか、「ツリーランディング」とか呼んでいます。 私自身も