アイサイト Ver3 の使い心地

新車購入したレボーグに搭載されているEyeSightは、期待せずに購入しました。 「多少でも安全になれば」と考えていたのは事実ですが、本音は、EyeSightを選択すると追加される他の装備に期待していたのです。 つまり、オマケ程度にしか考えていなかった EyeSightです。

目から鱗が落ちていったのは実際にEyesightを試したときです。。。これは驚異!。。。使える!。。。これまでの考えを大いに改めています。

 EyeSightのオートクルーズを使ってみた

EyeSight Ver3の操作パネル

最初に、①オートクルーズのボタンを押してから、走行状態で②セットを押すと自動追従が始まります。

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上の写真のように、最高で114Km/hまで設定することができます。

ここまでは、これまでのオートクルーズと同じです。 アイサイトが凄いのは、先行車にスピードを合わせて走ることです。 先行車が止まれば、それを見つけてレボーグも自動で止まります。 さらに1秒後には、エンジンもアイドリングストップ自動的に止まります。 ドライバーはハンドル操作だけで走り続けることができるようになりました!

文章で書くとこれだけですが、実際にやってみると驚愕です。 なにせ、もしも止まらなかったら追突事故になるのです。 こんな車を公道走らせて、本当に大丈夫なのだろうか~!?

最初はドキドキして不安になり、いつでもブレーキペダルを踏めるように身構えていました。 けれど、使い込んでいるうちに、だんだんとアイサイトを信用するようになってきました。 私がブレーキを踏もうと考えるタイミングよりも、常に少し早めにアイサイトがブレーキをかけ始めるのです。

また、止まるときは急ブレーキではありません。 普通のドライバーが運転するように、フツーに、スーッと止まります。 さらに先行車が止まるとアイドリングストップでエンジンが完全停止します。。。スッゲー夢の車

先行車が出発すると、「ボピッ!」という音と同時に「先行車出発」という表示がメータに出ます。 このとき、③レジュームを押せばエンジンが自動スタートしてレボーグが走り始めます。 アクセルも、ブレーキも、全く操作なしです。

先行車と距離があいた場合、追いつくまでは結構なスピードで走っていきます。  先行車がノロノロと走っていたりすると、視界に近づいてくる先行車にぶつからないか心配になってきます。 でも大丈夫。。。「ウワァーぶつかる!ブレーキを踏もう」と私が判断する直前に、ちゃんとスピードが落ちて先行車に追従し始めるのです!

例えば隣接車線から割り込みがあって先行車が入れ替わっても大丈夫です。 常に自分の前を走っている車に追従してくれています。

 

EyeSight Ver3  予想外の動き

オートクルーズを実験していたとき、一度だけ予想外の動きがありました。

そのときは、かなりのスピードで自転車が路肩を走っていたのです。 先行車が自転車を追い越して、目の間に自転車が現れたとたん、レボーグはグーッとスピードを落として自転車に追従を始めてしまいました! アクセルを踏んで自転車を追い越すことができたので、危険はありませんでした。 けれど私の判断とは違っていたので焦りました。 (自転車が路肩を走っているような一般道でオートクルーズを使った私が悪いですが!)

台風で止まったEyesight

大きな被害をもたらした台風11号が関東地方を襲っているとき、私のレボーグは圏央道をEyesightのオートクルーズで走行していました。 横風が強いとき、スバルの4輪駆動は安定度が高いので高速道路を楽に走れます。

雨の中をそれなりのペースで走っていたら、 雨脚が猛烈に強くなってきました。 ワイパーは最高速度で動き始め、視界がボンヤリとして肉眼でも先行車が確認できなくなりました。

台風で遮られた視界
豪雨の中、高速道路(圏央道)を走行中

「ウゎー、こりゃあ大嵐だっ!」 と思ったとき、グーッと車速が落ちました。 メータを見てみたら「Eyesight  OFF」の表示が大きくでていました。 つまり、ドッカン降りの大雨で視界不良になると動作停止します Eyesight

台風の大雨で自動停止した Eyesight
視界不良で自動停止したEyesight

このときは肉眼でも運転できなかったので、直ぐにスピードを落としてしばらくゆっくり走りました。

 車間距離調整

車間距離を3段階に変えることができます。 左は一番短い車間距離に、右側は最も遠い車間距離に設定して、停止中に運転者位置から撮影した風景です。  車間距離を短く設定したときは、かなり近づいて止まっています。 アイサイトの車間距離は設定できる

同じように高速道路を走行中の写真です。 (同乗者に撮影して貰いました。)

車間距離を遠くに設定した場合
追従車間距離を一番遠くに設定

車間距離を「近く」に設定すると、先行車との間隔がかなり狭くなります。  (この写真を撮ったとき、時速78Kmで追従している状態です。)

近い追従距離
最も短い追従距離に設定した場合

Eyesightと燃費

私の妻が高速道路を運転しているとき、表示される燃費はおよそ14.5Km/Lぐらいです。

ところがEyesightのオートクルーズをOnにすると、表示される燃費が少しずつ良くなってくるのです。 途中でドライバー交代したときは、15.2Km/L が表示されていました。 どうやら妻のアクセルワークが原因で燃費が落ちていたようです。 ドライバーに依るとは思いますが、燃費向上の効果もあるようです。

印象まとめ

オマケのつもりで購入したEyeSightですが、思っていたよりも遙かに実用的です。

昔、オートクルーズが装備されていた車に乗っていたことがありますが、混雑した日本の道路では、殆ど役に立ちませんでした。 Eyesightは、先行車に割り込まれると自動で速度調整してくれるので、日本の高速道路でもガンガン使えます。

レボーグを買ってから1ヶ月ほど経って、高速道路ではEyesightを入れっぱなしになりました。

日曜日は、毎週のように東名高速を使って秦野中井インターから横浜青葉インターまで、約40Kmのドライブをやります。 最近は秦野中井インターで高速に乗ったらEyeSightをオンにして、走行速度を時速100Km/hにセットします。 あとは出口の横浜青葉インターの料金所直前まで、アクセルもブレーキも、一切触らず、EyeSightに任せっぱなしの運転スタイルになってしまいました。

日曜日の東名は、厚木インター付近が必ず大渋滞しています。 その大渋滞を通過するときも、アクセル・ブレーキなしのEyeSight運転です。 つまり、東名高速を時速100Km/hで飛ばしていながら、前方に渋滞が見えたときもEyeSightにお任せです。

完璧な機械なんか存在しないのですが、人間より信頼度が高い機械は存在するようです。 次世代の車は、きっともっと進化した EyeSightを全メーカ採用するようになるでしょう。