容量1TB(テラバイト)が売りの、Ozzio Driveを試してみました。
私はWindows7でOzzio Driveを試してみました。専用アプリのインストールと再起動が終わると、下のプログラムが立ち上がります。 PCデポの店頭で印刷してくれた設定方法に従うだけで、難しいことなく簡単に使えるようになります。
ローカルにOzzio Driveのフォルダーができて、そこにファイルやフォルダーを投げ込めば、クラウド上にアップロードされるようになっています。 この操作は、DropBoxやGoogle Driveなど、他のクラウドストレージと同じです。
容量の確認
オッジオドライブのプロパティを見たら、全容量が1000GB (1TB)あることが確認できました。 760MB転送したのですが、円グラフでは見えないくらいしか使っていません。
サムネイル表示
取り込んだデータをサムネィル表示させることができます。
最初にサムネィルを表示させるときは、凄く時間がかかります。 (クラウドから落としている?) 夜に試すと3分半、日曜日の早朝に試したら、1分半かかりました。 どうして最初にこんなに待たされるのでしょうか?
アップロード速度
写真(jpeg)を100枚フォルダーに入れ、Ozzio driveに転送してみました。
夜間に時間を変えて2回アップロードしてみましたが、大きな違いはありませんでした。
- 1回目:144KB/s (所要時間15分4秒 総容量121Mバイト)
- 2回目:127KB/s (所要時間15分25秒 転送量115Mバイト)
日曜日の早朝にもう一度やってみたところ、かなり早くなりました。
- 1回目:247KB/s (所要時間8分9秒 総容量121Mバイト)
- 2回目:273KB/s (所要時間8分5秒 転送量115Mバイト)
私のネットワーク回線のスピードを計ると500KB/sぐらい出ていました。 Ozzio Drive のサーバでスピードが半分ぐらいに落ちているようです。
ダウンロード速度
時間を変えて2つのフォルダーをパソコンにダウンロードしてみました。2回の平均転送レート=562KByte/秒となりました。
- 1回目:550KB/s (所要時間3分40秒 総容量121Mバイト)
- 2回目:575KB/s (所要時間3分20秒 転送量115Mバイト)
こちらも日曜日の早朝にやり直すと、だいぶ早くなります。 平均転送レート=922KByte/秒です。
- 1回目:968KB/s (所要時間2分5秒 総容量121Mバイト)
- 2回目:877KB/s (所要時間2分11秒 転送量115Mバイト)
他のサービスとスピード比較
Dropbox や Google Drive など、他サービスとの転送スピードの比較結果を別ページにまとめました。この比較結果をみると、Ozzio Drive は充分なスピードだと思います。
バックアップ
アップロード方法は2通りあります。 上に書いた、「Ozzio Drive」という専用フォルダにファイルをドラッグ&ドロップする方法、それから既存フォルダをバックアップする方法です。
ここでは既存フォルダのバックアップを試してみました。
専用アプリから、「Ozzio Driveバックアップツール」を呼び出して、バックアップするフォルダを設定します。 この機能を使うと、フォルダの内容に自動圧縮がかかり、かなりの時間(容量によっては1時間以上)待たされます。 この圧縮中は進行具合が表示されないので不安になります。
無事バックアップが成功すれば、下のように更新されたリストができます。 これをクリックするとバックアップを復元することもできます。
バックアップの問題
やってみて、大きな問題が解りました。 沢山ファイルを詰め込んだフォルダーをバックアップしようとすると、長時間待たされた後でエラーになって止まってしまうのです。 最初は、どうしてエラーになるのか解らなかったのですが、何度もトライして次のように考えています。
例えばデジカメ写真を沢山入れた容量5GBのフォルダーがあるとしましょう。 小さなファイルが沢山集まって5GBの容量になっているのですが、バックアップのときは一つのファイルになります。 この結果、「ファイルサイズ2GB以下」という条件に引っかかり、エラーになってしまうのです。
ですがら、「ハードディスクにあふれているデジカメ写真を一挙にバックアップしよう」、とOzzio Driveに期待するのはお勧めしません。 だって、容量2GB以下のフォルダに小分けして、それぞれ、バックアップを指定しなければいけないのです。 1TBを使い切るには、フォルダの指定操作を500回繰り返すことになってしまいます。
多数のデジカメ写真などをOzzio Driveで保存するときは、「バックアップ機能」を呼び出すのではなくて、デジカメ写真を入れたフォルダーをOzzio Driveにドラック&ドロップするのが良いと思います。
売り込みがスゴイ
ここで紹介したのは、メモリーカードへの付属でした。 これ以外にパソコン、タブレット、無線ルータにも「付属」して販売されています。 対象商品が週替わりで変わるので、やがて全商品に一度は「付属」されることにになるでしょう!
最近では、iPhone5に「付属」するようになりました。
店頭では、「iPhone5 16GBがMNP一括ゼロ円」と表示されていて、「1TBクラウドバックアップ付き」となっています。 先週からは32 GBモデルもゼロ円になったようです。
店員さんによると、一括ゼロ円の条件は、
- Ozzio Drive に加入する
- PCデポがやっているIP電話に加入する
という2つだそうです。 Ozzio Drive に加入しない場合は、値段が5250円アップする。。。ということでした。
「Ozzio Drive付き」という宣伝文句と、「加入しないと高くなる」という現実が食い違っているように思います。 こうでもしないと、加入者が取れないのでしょうか?
あちこちで iPhone5が安売りされているようですが、たいていコンテンツ加入などの条件がついています。 もしもOzzio Drive に興味があるなら、この機会にiPhone5 と一緒にOzzio Drive を試してみるのも良いのでは?
勝手な結論
とくにこれがすごい!、というような機能はありません。動きはしっかりしていて、全体的に良くできていると思います。
パソコンショップのPCデポがやっているサービスなので、Windows、iPhone/iPad、そしてAndroidからも同じように使えるのがメリットとされています。 けれどDropbox, SugarSync、などのサービスでも、既にアタリマエの機能になっています。
大容量1TB!という売り文句は大いに割り引いて考える必要があります。 つまり1TBの容量を使うためには、(あたりまえですが)1TB容量を転送することが必要です。 アップロードスピード250KB/秒として、これに必要な時間を求めると、
1TB ÷ 250KB/秒 = 46日間 !
つまり約1ヶ月半(46日)の期間、毎日毎日、朝から晩まで連続でデータをアップロードし続ける必要があります。 (夜はこんなにスピードが出ないので、実際にはもっと時間がかかる) 1ヶ月半経ったらようやく満杯になりますが、そのとき一部のデータは入れ替わっているでしょう。 するとまた、新たなアップロードのやり直しです。
これは言い換えると それだけ容量がでかい、とも言えますが。。。
写真やビデオなど、入れ替えないデータを、毎日のように少量ずつアップロードしていく使い方にマッチしたサービスだと思います。
※Ozzio Drive の契約条件については、別ページにまとめて書いています。