iPad からスマホへ 逆方向のテザリング

私はiPad (Retina) とスマホの2台を持ち歩いています。 iPadは、LTEフラット(つなぎ放題)の契約をしていますが、スマホにもLTEフラットの契約があります。 結果としてLTEフラットを2重に契約して支払い額が2倍になってしまいました。 このような場合、スマホのネット契約だけを残して、iPadへはテザリングで繋ぐのが普通のやり方だと思います。

私は老眼で小さい字の画面が苦手です。 そこで普通とは逆の使い方として、「iPadLTEフラット契約だけを残してスマホへはテザリングで繋ぐ」、ということにトライしてみました。

テザリングを供給する端末は、遠方の携帯基地局と通信するので消費電力が増大します。 それでスマホをテザリングの供給に使うと、あっという間に電池が空になってしまうのです。 これに対して、大きな電池を搭載する iPadをテザリング供給元とすれば、長時間、安心して使い続けることができます。 (iPadの電池容量は 42.5Wh で、スマホの数倍あります)

電池容量を考えるとテザリングの向きは普通と逆方向、つまり「タブレット→スマホ」が良いのです。

さてこの逆方向テザリング、使い勝手はどうなのでしょう?

 

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LTE契約の iPadをメインに使い、スマホは iPadからテザリングしてもらう。

 

最初は、上の写真にあるスマホ (IS12S)を使っていました。 このときも、スマホのネット契約を解約して iPadからテザリングが可能でした。

けれど、使いづらくてストレスがありました。 しばらく使わないとiPadがテザリング供給を止めてしまうのです。 スマホをネットに繋ぐには、毎回 iPadを鞄から取り出して操作し、ネットワーク共有をオンにしなければなりません。

そもそもiPadを操作するのであれば、そのまま iPadでネットにアクセスすれば良いわけす。 わざわざスマホを使ってテザリングする意味がありませんでした。

 

Bluetoothテザリング対応スマホとiPad

 

最近になって、「Bluetoothテザリング」に対応しているスマホ (SOL-21)に買い換えたところ、この問題はクリアに解決しました。 Bluetoothテザリングでは、スマホを操作することで iPad のテザリング機能を起動できるのです。 長時間使わなかったときも、iPadが10m以内にあれば、スマホ操作で テザリング供給を受けることができます。

-使い方のポイント-

  • スマホの契約、「LTEフラット」を解約して「モバイルデータ通信」をOFFにする。 (注)モバイルデータ通信をOnにしてしまうと、最大で月額21,000円の通信費がチャージされる恐れがあります。
  • ネットへアクセスするときは、「設定」→「Bluetooth」と操作する。 ペアリングされた機器として iPadが表示されるので、クリックすることでネット接続がスタート。
  • LTEネットを残しておけば、携帯メール (○○○○@ezweb.ne.jp)をスマホで使える。 テザリングが切れているときでも、リアルタイムでスマホに着信通知が表示される。 メールの中身を読むときは、Bluetooth経由でテザリングを開始すれば良い。

例えば iPadを鞄に入れて、電車の網棚に置いておきます。 手元にあるスマホで、Bluetoothを経由してiPadのテザリング機能を起動して、インターネットに繋ぐことができます。

-欠点-

この逆方向テザリングで、アプリをダウンロードしたり、Webを見たり、おサイフケータイにチャージしたり、メールを見たり。。。何でも普通にできます。 たった一つ、できなくて困ったことは、「携帯メールの設定」だけです。 つまり、○○○○@ezweb.ne.jp のメールアドレス変更、迷惑メール対策設定などを Emailツールから行うのですが、これができません。 このときだけは、Au回線に接続する必要があるようです。

やむなく、「モバイルデータ通信」をOnにして、迷惑メールの設定変更をやってみました。約180KBのデータ通信量が発生しました。 1KBあたり0.63円ということなので、計算した料金は100円ぐらいです。 「モバイルデータ通信」をOFFに戻すことさえ忘れなければ、LTEフラットを再契約する必要はなさそうです。